自家焙煎珈琲豆専門店
FERRET COFFEE
代表 Kaz KAWAHIRA

インドのコーヒー豆

有名なインドモンスーンは独特な味わいで軽いスパイス感と塩味を感じる味わい深い珈琲です。
スペシャルティコーヒーのマトリックスの中ではどの辺りに位置するべきものなのか。
こういった特殊な精選の生豆ではいつも悩ましいところです。
というのも当たり前のように世界中でSCAのカッピングフォームを用いた評価がウォッシュト以外のコーヒーでも行われていますが、このフォームは本来水洗式のアラビカコーヒーに適用するよう設計考案されたものなのでそれ以外のコーヒー、例えばナチュラルではフレーバーの点数の付け方やカップ間の均一性に差異による検体評価のあり方についてによく議論になり、結論には至っていません。
将来的には各精選方法別に評価シートが発明されると思います。

僕は残念ながらインドへは訪問経験が無く、モンスーン処理の現場も見たことは無いのでモンスーン処理の説明に付いては割愛させて頂きます。
しかしインドというのは僕にとって最も興味のある産地の一つです。
これまでインド産のスペシャルティコーヒーやQ及びファインロブスタのカップ経験がありますが、どれも記憶に残る素晴らしい風味のものばかりでした。
しかしトレースが全く出来ない情報開示されていないコーヒーが多くあり真相はやはり現地調査しかありません。
つい先日もインドコーヒー局のウェビナーに参加しましたが、日本企業のプレゼンばかりでインドコーヒーの品質にはフォーカスが当てられていない内容でした。

今月発売の僕が焙煎するインドモンスーンコーヒーを召し上がって頂くと分かるかと思いますが、カレーのような独特のスパイス感を微かに感じて頂けると思います。
このスパイス感はインドコーヒー全体で多かれ少なかれ感じる風味の一つでテロワールによるものだと思います。
ただモンスーンではモンスーン処理以外のものよりも強く感じる傾向にあるのでモンスーン処理がスパイス風味の増強に関与しているのかも知れません。

最後に豆知識ですがマイクロクライメイトの影響云々の前に国としてのテロワールや味の傾向というものがコーヒーにはあることが多くて、言葉で説明できる様な明確な風味特性ではなく傾向程度のものですが、例えばグァテマラ感やケニア感みたいなものを専門家は共通認識として持っていて、その(なになに国感)はその国の土を食べてみると同じ様な感覚の違いが各国の土の味にあります。

諸説あり原因究明には至っていないルワンダのポテト臭問題ですが、ルワンダの土の味にはポテト臭(日本人に分かりやすく説明すると生のサヤエンドウの味です)がそもそもあります。

ポテト臭は強く出ると非常に不快ですが、全体に微かに香ると若草の様な爽やかな感覚もあります。

不快な程のポテト臭は僕の考え方ではある一粒の豆が起因していると思っているので、まとめて挽いて一気に抽出しない限りはある特定の1カップにだけに出現すると考えています。
ルワンダのかめ虫が齧った豆が原因説が長らくありましたが、どうもそれも違うようです。
国をあげて原因調査を長年しているのに未だに分かりません。
ルワンダやブルンジ、タンザニア等の生産者全員の長年の悩みの種ですので、この原因を特定出来た人はノーベル賞物だと思います。

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