水出しコーヒーのお作法

今年の水出しコーヒーはことのほか良い出来で、まぁ、水出しといいながらも5分間煮出しても濃くて美味しいコーヒーになるんだが、水出しコーヒーには水出しコーヒーのお作法というのがありまして、まず、「氷を入れて冷やさない」という事。室温で12時間以上かけて抽出したら、そのままの温度でじっくりと味わう。温めて飲もうが、冷やして飲もうがそりゃ飲む人の勝手なんだが、一番、コーヒーの味が判るのが室温です。ベトナムのエバーグリーンは標高1200mの産地で、風光明媚な避暑地なんだが、そういう寒暖差の大きな土地では農薬を使わなくても害虫が発生しないので、良いコーヒーが穫れる。アジアのコーヒーらしい、コク深い、旨味のあるコーヒーです。氷を入れないで、温めないで、室温でゆっくり味わうと、この豆の真髄が理解できる。まぁ、嗜好品なので、砂糖入れようがミルク入れようが、冷やそうが温めようが、鼻から飲もうが勝手なんだが、せっかく水出しをやったら是非、「室温で飲む」というのも試してみて下さい。チェイサーに冷水を用意して、口の中をさっぱりさせながら、チビチビと味わう。上質な煎茶や玉露を飲むが如き、満足感が得られます。炭焼き水出しというのは、日本でもウチだけの、唯一無二のスペックです。